広がる琵琶湖を眺め
滋賀での暮らしをデザインする
2023年6月から菱和ホームに新しい一級建築士・角野 諒(かどの りょう)が加わりました。
もともとは京都に住んでいた角野。
菱和ホームへの転職をきっかけに滋賀に移り住みました。
今回は、滋賀での暮らしと菱和ホームでの仕事について聞きました。
広がる琵琶湖に人の活気が調和する街
滋賀への移住はたまたまでしたが、もともと琵琶湖が好きだったので近くに住めるのはうれしかったです。
実家が京都にあり、大学も京都だったので、隣の県である滋賀は昔から身近に感じていました。
大学時代はロードバイクが趣味で、京都から琵琶湖まで30キロメートルを走ったこともあります。
当時住んでいた京都北西から南東にくだり、京都市内を横切って琵琶湖へ向かいます。進むほどに街が活気づいていき、ワクワクしたのを覚えています。銀閣寺など歴史ある建物の前を通った先に琵琶湖の開けた景色が待っていて本当に爽快でした。
社会人になってからはロードバイクに乗っていませんでしたが、当時を思い出してまた琵琶湖周りを走りたいと思い、ロードバイクを買い直したほどです。
琵琶湖の周りは自然が豊かなだけでなく、キャンプ場や公園が多くて活気があるのも魅力です。琵琶湖の西側にある「湖西」と呼ばれるエリアには白砂が広がっており、ハワイを意識したビーチのようになっている場所もあります。
実は、滋賀は近畿地方では唯一、人口が増えている県です。京阪神のベッドタウンとして人が集まっており、街を歩いていても若い人が多いなと感じます。
琵琶湖でもさまざまな人が、それぞれの時間を満喫してにぎわっています。
人の活気と琵琶湖の自然が調和した景色をぼんやり眺めながら、目的もなくロードバイクで走っている時間が一番好きですね。仕事柄もあると思うのですが、街と自然が調和していて、その中でいきいきと暮らす人を見ると、こちらまで豊かな気持ちになれます。
オートクチュールのようにお客様に最適な住宅を
私の場合はビルなどの大きい建物を作るより、住宅を作る仕事にやりがいを感じます。
お客様一人ひとりにじっくり向き合い、自分のご提案を住む方へ直に伝えられるのが住宅ならではだと思っています。出来上がった時の達成感も、お客様に満足いただけた時の嬉しさもひとしおです。
前職は住宅のリノベーションが中心でしたので、大学で学んだことや、一級建築士の資格をさらに活かせる新築の仕事にチャレンジしたいという思いはずっとありました。
そんな中、菱和ホームへの転職を決意したのは新築物件を多くあつかっているだけでなく、デザインにもこだわっている点に魅力を感じたからです。見た目だけでなく、住み心地の良さとセットになったデザインを追求しており、私が建築士としてお客様に提案したいものと近いと感じました。
今は「住まいのアドバイザー」として、新規のお客様への対応をメインでしています。
来社されたお客様のご要望をヒアリングし、どう実現するかご提案しながら、間取り図に落とし込んでいきます。
お客様のご要望をそのまま形にするのではなく、プロとしてより良い暮らしを提案するのがこの仕事の一番のやりがいです。
ご要望の中には、費用の割にあまり使いそうになかったり、逆に暮らしにくくなりかねなかったり、というものもあります。そのため、お客様が本当に望んでいる暮らしを丁寧に聞き出し、重要な点とそうでない点を一緒に整理していく時間が大事です。
例えば、先日ご対応したご夫婦からは、寝室は京間の8畳でとご要望をいただきました。京間とは、関西で使われることの多い畳で、通常の畳よりも一回りサイズが大きいです。
夫婦二人の寝室としては少し広すぎるのではないかという印象でした。
そこで、お二人を会社の隣にあるモデルハウスに案内することに。モデルハウスの寝室は通常の6畳サイズだったのですが、「6畳でもこんなに広いのか」と驚かれていました。
このように、お客様が思い描いている部屋の広さ一つにしても、しっかり向き合わなければ本当のご要望がわからないこともあります。モデルハウスなども見てもらいながら、お客様と向き合う時間を大事にしたいです。
滋賀での暮らしをより豊かに
お客様とお話をする中で滋賀の地名が出てくることも多いのですが、まだまだ知らない場所ばかりだなと感じています。観光地や名所を少しずつ見て回り、知見を広げていきたいですね。
また、デザインの勉強にも力を入れたいです。
建築デザインの本を読み、美術館や図書館、公園など刺激になりそうな建物に積極的に訪れるようにしています。住宅以外の建物でも壁に対しての窓や扉の比率、家具や物の配置など、バランスのとり方が参考になります。
お客様の滋賀での豊かな暮らしをデザインし、住宅として形にできるよう頑張りたいです。