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2018.04.25

省エネ熱交換換気システムとは?その仕組みって?

何事においても当てはまることかもしれませんが、住宅に関連した話の中でも「どういう意味なのだろう?」という疑問を持つような言葉があるかと思います。

『省エネ熱交換換気システム』というのもその一つではないでしょうか。

今回は、省エネ熱交換換気システムがどのようなものなのかということと、その仕組みについてご紹介します。


◎省エネ熱交換換気システムとは?

省エネ熱交換換気システムそのものの話をするには、まず換気についてお伝えしなければなりませんので、そちらかお話しします。


?常時換気システム

かつての住宅においては、換気をするのは炊事をしたときや風呂を乾燥させるときなどの限られた場面で行うものでした。


構造部から自然と空気が出入りしていたことで、わざわざ換気を行う必要がありませんでしたし、窓を開けるぐらいで十分だったのです。

しかし、現代の住宅は高気密性を重視して熱が逃げにくい構造になり、その弊害として室内の空気がとどまるようになってしまいました。


そこで叫ばれるようになったのは、湿気や臭いを追い出すための局所的な換気とは別のものとしての恒常的な換気です。

住宅の建築物に使用されている化学物質による身体への被害が報告されていたのを受けて2003年に改正された建築基準法では、24時間換気できる仕組みを住宅に設置するように義務付けられるようになりました。


●換気システムの種類

24時間換気できる仕組みには主に3種類存在しています。

第1種換気方式は空気の流入も排出も換気扇によって制御されている様式で、第2種換気方式は空気の流入のみ、第3種換気方式は空気の排出のみを換気扇において行っています。

なお流入も排出も自然換気で行う方式は、現代の住宅においては採用されておりません。


○熱交換型換気システムの仕組み

このうち第1種換気方式については熱の交換をできるものがあります。

熱交換型換気システムのある換気扇を採用することによって、夏には室内の冷気を利用して取り込んだ空気を冷やし、冬には室内の暖気を利用して取り込んだ空気を暖めることで換気扇を回し、発生する室温が外気に影響されてしまう現象を防ぐことができます。


熱の移動を極力減らせますので、冷暖房設備の使用を減らせる省エネ効果が期待できるほか、結露の発生も防げます。


◎最後に

今回は、省エネ熱交換換気システムがどのようなものであるのかということを仕組みと共にお伝えいたしました。

快適な暮らしをお求めの場合には設置を検討されることをお勧めいたします。