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2018.09.12

省エネ熱交換換気システムとは?気になる仕組みを解説します

みなさんこんにちは。

早速ではありますが、「省エネ熱交換換気システム」ってご存知ですか?

多くの方が初めて聞く言葉ではないでしょうか。


住まいを考える上で、デザインや設備の他に「換気」という点も考えることが重要です。

冷暖房の調整や嫌な臭いの排出など、換気性は住まいを考える上で外せません。


今回は、そんな換気にまつわる省エネ熱交換換気システムの仕組みをご紹介します。


□熱交換換気システムとは


そもそも熱交換換気システムとは何なのでしょうか。

熱交換換気システムとは、室内の温度と屋外から取り入れる温度差を小さくして、室内の温度変化を少なくすることで、快適な空調を実現するシステムを指します。


具体的には、冬の暖房が効いた室内に屋外の冷たい空気を取り入れる際に、一度温めて温度を高くしてから室内に取り入れます。

省エネ熱交換換気システムは、省エネを目的とした熱交換換気システムと言えます。


□複数の種類


熱交換換気システムには、換気方法によって複数の種類があります。

代表的な種類が「顕熱交換式」と「全熱交換式」の2種類になります。


*顕熱交換式


顕熱交換機は、樹脂のような湿気を通さない素材で構成されています。

ですから、湿度を通すことなく温度だけを交換します。


また、室内の臭いを排気した後に同じ空気を給気しないため、トイレや浴室の換気に向いています。

湿度を排気せず温度だけ換気するので、寒冷地向きの換気方法だとも言えるでしょう。


*全熱交換式


全熱交換機は湿気を通す素材で構成されているため、温度と湿度を同時に交換します。

温度と湿度を合わせた二つの熱を交換できるため、顕熱交換式と比べて省エネ率は高いです。

梅雨には除湿効果を発揮し、冬場には乾燥を防ぐため、夏場が高温多湿な地域に向いている換気方法です。


ただし、排気した臭いを再び給気してしまうためトイレや浴室での使用は控えたほうが良いでしょう。


□施工方法


上記で熱交換方法別に二種類解説しましたが、さらに施工方法によってもメリットとデメリットが異なります。


*ダクト方法


壁に空ける穴の数が少なくて済むため、内装と外装を邪魔しません。

加えて、上記二種類の両方の熱交換方法に対応できるというメリットがあります。


一方で、ダクト設計にはコストがかかります。


*ダクトレス式


ダクトレス式はダクトを設置しないため、コストを低く抑えられます。

また、局所的に使用できることもメリットです。


ただし、全熱交換式にしか対応できないというデメリットがあります。


□おわりに


以上が、省エネ熱交換換気システムの説明とその仕組みのご紹介になります。

省エネ熱交換換気システムを導入することで、室内の温度変化を防げるため、無駄に冷暖房を使用することが少なくなり、省エネにも繋がります。


快適な住まいを目指している方は、是非導入のご検討をしてみてください!